突然ですが趣味であるVAPEに関して少々

お知らせ 2018年12月12日

こんにちは。

BEERBELLYの若井です。突然ですが趣味であるVAPEに関して少々。

VAPEとは?は以前のエントリで書いたので、少し掘り下げた内容で。

http://beerbellycraftman.tumblr.com/post/173256463664/1

VAPEの世界にも筆記用具や乗り物。我らが革製品と同様に、値ごろできっちり作られた大量生産品と、作家の個性が表現されたハンドメイド品が存在して、どちらが優れているか、愛せるかという話を始めるときりがなく僕はどちらも垣根なく楽しんでいます。

もちろんその中間も存在するわけで定義は受け手の考え方次第なのはどの世界も一緒。

感覚と気持ちが俺たちの乙女心をゆさぶって物体は道具にも宝物にも変わったりするから趣味って面白いのです。

今回は後者のハンドメイド品。僕の宝物。

MOOMODSというブランドと接し、贅沢なものづくりの時間を体験させていただいたので個人的な思い出の保存もかねてBLOGに。

皆様にも作家がつくるVAPEの世界にも興味を持っていただけたら嬉しいです。美味しい楽しいだよ。

レーベルは MOOMODS 。作っていただいたのは電池と基板が入り手に触れるMODという部分。モデル名は IWASHI です。

木を削り出した本体に、出力調整のための基板が仕込まれます。

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「木を選びましょう」

MOOMODSさんにお声掛けを頂いて向かったのは木場。

木ってあれでしょ土にはえてるやつでしょ。

くらいの寝ぼけた知識しかない僕に、丁寧に知識を染み込ませていただきつつ、次々とウッドブロックを物色。眺めて完成品に脳内合成を繰り返す。

どの木もそれぞれ物性があって、表情はもちろん色や硬さや香りなど見れば見るほどに深い迷いの森に分け入っていくかんじで楽しい。

表面をみて内部を推理する感覚もとても新鮮。

選んだのは杉。

選択理由はアトリエのアイドルとして笑顔をふりまいていたゴールデンレトリーバーの故愛犬ジュディちゃんの毛並みによく似ていたから。

考え出すとこの木以外を選んだらジュディに申し訳なってくるから不思議。

とても大きな板を選びましたが、実際に使用するのは次の写真の大きさ。

あまった部分はBEERBELLYのイベント展示什器として活躍してもらいます。

小さなブロックもたくさん売っているのでそちらからジャストで選べたら無駄がなくていいかもですが、完成したあとに、その片割れが手元にあるのまた楽しいなと思いました。

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この辺がとくにジュディに似てます!ここをクンクンするとおかえしにペロペロしてくれたんです!!

木の香りはしなかったけどね!!

といったふざけたリクエストにちょっと怒られながらMODになる部分を決定。(結局採用してくれた)

切り出していただき出来上がりのサイズに近づく。

この中に未来のMODが埋まっている…。(ゴクリ)(手汗)

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選択した木が柔らかめだったため、日本国内で加工をされているWOLNA様にて熱と圧力で樹脂を染み込ませる安定化加工を施していただきました。
スタビってやつです。

すごい。

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BEERBELLYもなんかしたいよ!!

ということで、金属パーツをバッグづくりでお世話になっている金具屋さんにおねがいして、ゴールドメッキにヘアライン処理を施してもらいました。

ヘアラインはあえて粗めで金と真鍮の間くらいの美味しいところをお願いしますという狙いに阿吽の呼吸でバッチリ答えてくださいました。

うちの業界もすごいんだぜ。

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パーツが揃って製作途中のウッドを見せていただきながら打ち合わせ。

えぐり具合。アトマイザーが刺さる部分のシェイプ。好きなエッジ。愛犬の思い出。美味しくて安いピザの情報。

僕の持っているイメージと、作者のイメージをすり合わせました。

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興奮したのは、このやり取りが日本でかわされているということ。

今までも、海外の作者と翻訳を介してMODを製作していただいたことはあったのだけど、同じ言語で、抽象的なニュアンスをストライク返球で汲み取ってもらえることは現在の日本のVAPE界ではとても稀なことですから。

メッセンジャーで何度かやり取りをかさね完成のメッセージ受け取った時なんて特に。

「かんせいしたよー。いつ空いてる?手渡ししたいんだけど!!」

ほらね、すごいでしょ。(トラッキングを眺めるのも好きだけど)

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愛犬よろしくななめに走っちゃうほどしっぽを振りながら受け取りへ。

紐は写真とるときに変なふうになっちゃったんだけど、木箱にMOOMODSとBEERBELLYの刻印がレーザーで掘られています。

日本で製作されたことをスマートに印象づける素晴らしいパッケージ。

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開封。

杉の香がふぁっと広がって、想像の空間にしか存在しなかったものが目の前にある不思議に幸せを感じる。

ところで、同梱されているポーチ。
MOOMODSのワッペンが付いていてジャストサイズ。
専用品なんだぜ。ワッペンもプリントじゃなくて刺繍。しかも縫い付け。
キルティングでタッチもよいし優しく保護してくれる。

同梱品のレベルこえている。

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プロトタイプの製作途中から見せていただいて、その時から今もIWASHIについて持っている感想は変わらずで、実用品で使用用途が決まっている性質のものなのに他に似ているモデルが存在しないこと。
既視感を感じなかったんです。
有機的で柔らかな線なのにシャープでスマートさも同居している。
実物を見るととても複雑な形をしているのですが、装飾目的の線がなく無駄がない気持の良い形をしています。

自機として付き合ってみて驚いたのは右手でも左手でも馴染み使いやすいこと。
細部に持ちやすさや操作のしやすさを気遣って削られているシェイプに指が誘導されるような感触。

素晴らしい作品でした。

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底面の操作スイッチ周辺の造形も使いやすく美しい。
BEERBELLYにちなんでモデルネームは#麦です。

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基板はDNA60を選択。
バッテリーを入れて起動すると『 MOOMODS 』の文字。
木っていう有機的な素材に電子基板。ギャップ萌えにも程がある。

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からの表示が切り替わって『IWASHI # 麦』
麦ちゃん。

セットアップはタンクにこだわりたかったのでHussar RTAで。

根本にちらりと見えるビューティーリングは3PCSさんからお借りしているGMMさんの真鍮製。

そんなこんなで、IWASHIはMOOMODSさんを離れ、僕がこの機体とストーリーを作っていくターン。

壊してもいいよ!なおすから全力で使って!!
なんて嬉しい言葉を頂いたのでガシガシたのしみます。

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MOOMODS以外にも世界中にハンドメイドMODを製作する作家がたくさんいて、それぞれの個性を表現されています。

木に限って言えば、ひとつひとつの作品は同じものを二度調達することが不可能な素材を使用しているためオーナーと作品のつながりはとても特別なものになります。

こんな世界も面白いね。みたいな感じで興味を持っていたらだけたら嬉しいです。

しばらくのあいだIWASHI
#麦ちゃんは、僕らのイベントにも母体のウッドとともに展示したり、製品撮影にも登場しますので、BEERBELLYともどもよろしくおねがいしますー。

にゃー!たのしい!!

※BEERBELLYイベントではMODの製作依頼また紹介は受け付けておりません。
展示のみのご紹介となります。

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